折々
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壊れたおもちゃのようなあなたに会いにゆく浅き眠りのこれは川岸
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ゆびさきを黒いサテンのグローブに潜らせたまま煙草に触れる
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ゆりかもめねむたくなるの中指のガラスの指輪がするりと透けて
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エグザイル、そう放浪のあとにあるわずかなれども甘い煙を
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真夜中の君の煙のゆくさきを見ればゆくさき柔らかくなる
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たまかずら、喉を通れば明るめるひびきを持ちてきみをひからす
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まだ だめだって 手を繋いだり離したり 輪廻のようだ だめだ だけれど
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ハルさんがマイクとアンプを取り出して踊らせはじめる声とからだを
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もう君の瞳はみることのできない
ミルクウェイの恋、いこう、うれしい -
リズムキープリズムチェンジの軽やかに
フーディーの中揺れるからだは -
記憶はつねに裏ごしされてちょうどよく傷つけてきてきみのようだよ
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衿に衿かさねたらもう触れずして鋭き腰骨で引き留めよ